食べられる女　養女・宮原愛子

星奈あい

宮原愛子（星奈あい）18歳。旧姓、山口愛子。母を亡くし、実父は逮捕。愛子は弟妹とともに親類に引き取られるが、長女の愛子だけが小説家、宮原和男の養女となった。宮原家は宮原と書生の保、そして宮原には妻もいるが病弱で入院中だった。愛子が養父から書斎へ呼び出されたのは宮原家へ来て二週間が過ぎたころだった。何があっても養父に逆らってはならないと言い聞かされていた愛子は、その言葉の意味を理解していたつもりだったが、養父に身体を弄られる慰み者となった悲しみに暮れる。それでも弟妹のため、愛子は自らの過酷な運命を受け入れるしかなかった。そして宮原の留守中、書生の保にも関係を迫られる。拒否する愛子に保は諦めて去るが、その夜、愛子の寝室に再び忍んで来る。しかし、保は愛子に詫びたいという。小説家を夢見て上京し苦学している保が、どこか自らの境遇と重なって見えた愛子は、保に自分の身体を抱かせた。心が通じ合ったかに見えた愛子と保だが、翌日、保は愛子に心無い言葉を投げかける。そしてその日、突然愛子の実父が宮原家を訪れる。三日前に出所したという実父は愛子を引き取りたいという。愛子は母の死後、その実父に処女を奪われ、慰み者にされた過去があった。しかし宮原の前で実父を拒否した愛子だったが、何度も身体に刷り込まれた実父の記憶が蘇ってくるのを感じていた。そして宮原の目を盗み、愛子は実父を自室へ引き入れた。

星奈あいさん、ちょっと壇蜜さんに似てますな。壇蜜さんといえば、昨年結婚されましたな。相手はさえない漫画家でしたが、みんなが狙ういい女をさえない男が持っていくっていうことはありますな。学生時代にも何人もの男が口説いていた女を、なんでこいつがって奴がものにしたことがありましたな。ところが数か月後、別れたという話を聞き、その男を問い詰めると「思ったほどでもなかった」としゃあしゃあといいやがりましたな。殺してやろうかと思いましたな。